玉ねぎ特集
五月です。大型連休を過ぎた淡路島では『新玉ねぎ』の収穫、出荷が最盛期を迎えました。
淡路島のそこらじゅうが玉ねぎの匂いの主成分、ジプロピルジスルフィドにつつまれます。
特に玉ねぎ栽培が盛んである南あわじではたとえ高速道路上であっても車の窓を開けると玉ねぎの香りが・・・・
淡路島の玉ねぎのルーツは、これまた一大産地である大阪・泉であるとされています。
淡路島に持ち込まれた玉ねぎはこの島の温暖な気候と豊かな土壌に育まれ、まるでフルーツのような甘みを醸し出します。
実は淡路島ではほぼ一年を通して玉ねぎが出荷される、という事をご存知でしょうか?
この時期に収穫される玉ねぎは一般に早生(わせ)玉ねぎと呼ばれ所謂新玉ねぎと名づけられ販売されるものです。
そして六月に収穫され始めるのが中生種(なかてしゅ)玉ねぎです。これも収穫したては新玉ねぎとして販売されます。
これを淡路島でよく見られる玉葱小屋で自然の風に晒して乾燥させると・・・
おなじみの茶色い皮付きの玉ねぎになるわけです。この乾燥の手間を加えた玉ねぎは、熟成が進み濃厚な味わいを生み出します。
しかしそれでいて新玉ねぎ同様にみずみずしさを併せ持ち、日持ちもするというなんともパーフェクトな淡路島玉ねぎが出来上がる訳ですね。
この茶色い皮付きとなった玉ねぎが淡路島玉ねぎとして一年を通して出荷されているのです。
玉ねぎは一度にたくさんの生産が可能で、保存にも適し、どんな国の料理にも合う事から世界中で愛されています。
日本においても肉じゃが、カレー、各種ソースの原料など様々な用途で使われ親しまれています。
今夜のディナーは淡路島の玉ねぎを使った贅沢な料理を堪能してみてはいかがでしょうか?